只のサラリーマンの起業は無謀なのか①

起業



私はサラリーマン時代、先に起業をしていた親友から常々、「いつまでサラリーマンをやっているつもり?」「早く起業しなよ!もったいない!!」と言われまくって、とてもイライラすることが多かったです。笑


というのも、23歳で就職し、24歳で結婚、29歳で一人目の子供が生まれて、30歳でマンションを購入してローンを抱えている状況になっていましたので、結婚以降、そんな簡単に企業にチャレンジできるような状況ではないと思っていましたし、妻や子供守っていく責任があるため、そんな無責任に自分の夢を追いかけることはできないと思っていました。




ただ、これは本当にただの思い込みで、実際に起業をしてみて、良かったことだらけで、
家族を犠牲にするどころか、家族との時間が増えて、生活の質が抜群に上がったことで、健康にも留意することができるようになりました。




どうして企業を決心できたか、という話はまた別で出来ればと思いますが、いざ企業をしようと思ってから行動を起こしてからは、もちろん大変なことは多くありましたが、思っていたよりずっと企業をすること自体は簡単ですし、起業することが自身にとって多くの有益な点があるということが分かりました。





まずは起業して感じたメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。






<メリット>



時間です。圧倒的に時間です。





自分で時間をコントロールできること。これが最大のメリットだと強く感じます。





会社勤めの時は急な会議や出張で家族に寂しい思いをさせることが多々ありました。
それに1日8時間の勤務時間をどう使おうが給料は変わらないですし、残業が増えた方が残業代が稼げるわけですから、だらだら長時間働くことが自身にとってメリットがあるという、とても無駄な働き方をしていたように思います。
基本的に私はとっても残業が嫌いで、すぐに家に帰りたかったのですが、いくら効率的に働いて成果を残したとしても、周りのだらだら働いている人たちと給料が変わらないということに虚しさを感じていました。



それに、家族旅行へ行く場合、まとめて休みを取るわけですが、その際には周囲のメンバーと仕事調整をして、上司に頭を下げて休みをもらわなければいけないわけです。
余談ですが、欧米の会社では休暇を取ることは当然の権利であって、その度に周囲に申し訳なさを感じるということは一切ないようです。
寧ろ、休暇を取らない方がクレイジーであり、休暇のために働いているという考え方の方が正しいのかもしれません。
それに欧米人は1ヵ月まとめて休暇を取るのが当たり前ですので、日本人の働き方が如何にクレイジーか、欧米の仕事仲間や友人と話をするたびに、「お前は病気だ!」と言われている気分になります。笑




そんな欧米人の考えが理解できない日本人マネージャーが日系企業の欧米支社で偉そうにしたところで、受け入れられるわけがありませんよね。だって、根本的に働くということに対しての考え方が違うのですから。。。





以前、勤めていた会社にコンサルが入って働き方改革を行ったことがありました。
九大TLOだったかな、と記憶しています。
勤めていた会社はコンサルが大好きで、いつも無駄金を何億・何千万と払って京セラやトーマツなどにコンサル・アウトソーシングを依頼しては断念するということを繰り返しており、お金の無駄だなと難じていました。
そんな中で、私はそういった社内改革のメンバーに選ばれることが多かったのですが、あるとき「働き方改革」というお題目で若手のメンバーを集めて、コンサル会社を交えて議論をすることがありました。
そのときに発表を指示されたのが、「自分にとってのワークライフバランス」というテーマでした。
円グラフでの割合を仕事や家庭、子育て、趣味など、パーセンテージで表現して発表しなさいという内容でした。




このテーマが与えられた瞬間に私はすでに腹が立っており、コテンパンにコンサル会社の人を言い負かしてやろう、そしてこんなくだらない企画をした社内部署の担当者に反省を促したい、と強く決意していました。





それはなぜか・・・。






皆さんはワークライフバランスという言葉に違和感を感じないでしょうか?







この言葉は仕事と家庭との両立を図るための配分ということですが、これってメンヘラ彼女にありがちな、「仕事と私、どっちが大事?」と同じであって、ある種、トロッコ問題みたいな、絶対に答えがない問題だと思っています。
それにも関わらず、会社が社員にワークライフバランスについて考えさせる、というのはただただ企業として社員を守ることを放棄しているに変わりないのです。






これは私の個人的な見解ですが、仕事というのはあくまで自分や家庭の上に乗っかっているものであって、ただ乗っかっているだけのものなのです。
自分は自分、家庭は家庭、その土台がしっかりとしていて、初めて仕事という要素がその土台の上に乗せることができると思っています。
そのため、なぜワークがライフの中に侵入してくるのか、、、侵入してはいけないのです。
そして侵入してくることを前提としたワークライフバランスという言葉が私は大っ嫌いなのです。



この話を皆の前で発表したとき、コンサルもメンバーも担当部署もみんな、ぽかーん( ゚д゚)とした顔をしていました。




勤めていた会社は建設業で、かなりブラックな環境にみんなが慣れきっており、近年、改善されてきたとは言え、昔は朝まで働くのが当たり前だったという話を聞いて育った人たちの中で、私のこの考えは、到底受け入れがたいものだったようです。



私の考えとしては、あくまで仕事は自己実現のためであり、家庭をより豊かにするための手段に過ぎないと考えていました。
ただ、仕事にのめり込むと、どうしても家庭を犠牲にしなければならない場面が発生し、そこに対してとてもストレスを感じていたのです。



このコンサルとのバトルから数日経って、参加していた数人の先輩女性社員から声を掛けられました。
曰く、ワークライフバランスとは女性が家庭との両立を図るための話であって、女性が如何に我々のような建設会社で活躍できるような土壌を作っていくか、という議論なのだと思っていたが、むーんないとさんのようにバリバリの働き手の男性が家庭を最初に置いて、その上で、仕事を考えるという考えを言っている人を初めて見た。ぜひ、出世してこの会社の考えを変えて欲しい、と言われました。






②に続きます









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