起業を目指すにあたって、会社にばれずに副業としてスタートするのにECビジネスは最適だと思います。
というのも、PC1台あればほとんどの作業を終わらせることができ、時間的拘束も自分次第でコントロールができるからです。
別記事で「会社に認められる副業とは?」というタイトルで記事を書かせていただきました。
結論から言うと、決まった拘束時間・給与がないことが会社に認められる最低限の条件となります。
これは会社の規定によって違ったりしますが、一般論として決まった拘束時間・給与があるのは副業ではなく、兼業となるという風に理解していただければ問題ないと思います。
では、ECビジネスの場合はどうか。
モノを仕入れて、インターネット上で販売する。ただそれだけです。
実際に店舗が必要なわけでもないですし、接客も要りません。
PC1台で仕入れから販売、入出荷作業を完結することができます。
そのため、ECビジネスは副業からスタートし、起業を目指している足掛かりにする上では、リスクを抑えた練習として最適かもしれません。
ただし、そのことと、儲かるかどうかは全く別の話です。
①市場の需要を競合より敏感に読み取ることができるか。
②需要にあった商品を仕入れることができるか。
③仕入れた商品を適切に保管・発送することができるか。
④発送までにかかる原価から導き出される売値は市場で競争力のあるものか
大きくはこの4つのポイントを満たすような商品を売り出すことができるかが判断材料になるかと思います。
その上で、インターネット上でどうやって売るか、というのが、次のSTEPになります。
ECビジネスというと何だか最近できたもののようなイメージを持たれるかもしれませんが、いわゆる通販です。
通販の対極にあるのが店舗型となります。
モノを買うときに店舗に赴いて商品を手に取って試着してから買うか、インターネット上で見て買うか、という違いとなります。
一昔前は通販といえば、テレビショッピングのイメージしかありませんでした。
これも実店舗に行って商品を実際に手に取ってみているわけではありませんので、通販となります。
その後、Amazonや楽天が台頭してきて、通販というものが当たり前の世の中になってきました。
むしろ、コロナをきっかけに店舗に行くことが煩わしく感じられるようになり、インターネット上で買うことが自然に感じられるようになってきています。
そこに加え、楽天が仕掛けた楽天商圏というビジネスモデルによって、楽天市場で買い物をしてポイントをためて、そのポイントで割引を受け、楽天銀行や楽天モバイル、楽天証券などといったほかのサービスと併せてさらにポイントをためていき、それを全てこの楽天ポイントというもので還元することで雪だるま式に楽天商圏を大きくしていきました。
実はこのECビジネスというものは日本はかなり出遅れており、中国の方が圧倒的に進んでいました。
かの有名なジャックマー(馬雲)氏が創業したアリババグループでは1688や淘宝网など、単純な通販システムに留まらず、様々な組み合わせの売り手と買い手を結びつけるサービスを展開し、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続け、アジアNo1の大富豪となりました。
その後、あまりにも影響力を強めたせいか中国当局に目をつけられたため雲隠れをしたと噂されています。
都内に拠点があるという噂もありますので、できることならぜひお近づきになりたいものですね。笑
さて、話を戻しますと、ECビジネスというと楽天・Amazonでものを販売するというイメージを持つ方が多いかもしれません。
ECビジネスを展開する上で、大きく2つの分類をまずは理解することが必要です。
1つはECモールと呼ばれるサービスを利用することです。
これが楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどです。
その他にもauPAYマーケットや韓国系のQoo10なども最近話題になっています。
もう一つはECサイトと呼ばれる自社の販売サイトを自身で準備することです。
この自社ECサイトを作るサービスを展開しているのが、BASE、カラーミーショップ、Shopfy、Makeshopなどが挙げられます。
BASEは元SMAPの香取慎吾さんがCMをやっていたのでご存じの方も多いかもしれません。
まずはこのECモールに出店をするか、自身でECサイトを作成するか、これが分かれ道となります。
結論から言うと、いきなり自身のECサイトを製作することはお勧めしません。
固定費用が掛からないプランもあるため、とりあえず作ってみることはもちろんありですが、あまり意味がないと思われます。
というのも、販売実績もなく、何を売るかもこれから少しずつ考えていく段階でいきなり店舗を設けたところでお客さんが来るわけありませんよね。
ECモールと自社ECサイトの決定的な違いは集客力です。
ECモールとは簡単に言えば百貨店です。
楽天市場やYahoo!ショッピングという百貨店の中に場所を借りて店を開くという考え方です。
そのため、当然、場所を借りるための賃料を払わなくてはなりません。
その上、商品を売るたびに販売手数料を払わなくてはなりません。
良い店舗の場所を借りて、お客様にPRを強くするためには追加でお金が必要です。
お気づきかと思いますが、ECモールというのはそのサービスを展開している楽天やAmazonが設けるためのサービスであって、そこに出店している販売者が儲けるためではありませんので、ひたすら搾取されます。
ただし、勝手にお客さんが来ます。
その百貨店に訪れる一定数のお客さんがいるわけですから、そのお客さんを各販売者で取り合うわけです。
楽天からすれば、どこの販売事業者で売れようが関係ないですし、競争に勝つために楽天にお金を払って優位な立場を得ようとする販売事業者をカモにして儲けている訳です。
こうやって書いていると自分でも悔しくなってきますね。笑
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